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2024年4月 1日 (月)

「何やそれ……。

「何やそれ……。そこまで勝手に見越すなや……。これも全部アイツの作戦の内かいや。」

 

 

入江は熱くなった目を手で覆って肩を揺らした。それから文の視線は三津へ移った。

 

 

「三津さん。主人はいい兄でしたか?」

 

 

文に穏やかに微笑まれて三津も目にいっぱい涙を溜めて頷いた。【脫髮】頭髮稀疏是脫髮先兆?醫生推薦生髮方法大揭秘! @ 香港脫髮研社 :: 痞客邦 ::

 

 

「一緒に過ごせた時間は凄く短かったですけど,とても良くしてくれて……いい兄上でした……。」

 

 

どれだけ言葉を並べてもそれは語り尽くせない。三津にとって最愛のたった一人の兄だった。

 

 

「それは良かった。主人もそれを聞いて安心してると思います。それで……三津さんとの二人旅をよく桂様が許しましたね?」

 

 

涙していた二人の肩が最後の一言にギクッと跳ねた。

 

 

「あら?もしかしてワケ有り?」

 

 

「文ちゃんには敵わん……。今はちょっと桂さん反省さす為に勝手に連れ出したそ。」

 

 

入江は手の甲で乱暴に目を擦ってから苦笑いで文を見た。そして文は久坂から一体どこまで知らされてるのだろうと思った。

 

 

「ちなみに入江さんは今日はご実家に?」

 

 

「いや帰らん。今回の目的は三津さんを萩に連れてくる事やけぇ。本来なら稔麿が連れてくると約束しちょったんやけど。」

 

 

「あぁそうでしたか。では今日はどこか宿に?それならうちに泊まりません?部屋空いちょるし三津さんとお話したいけぇ。」

 

 

文の人懐こい笑みに三津はどうしましょうと入江を見た。

 

 

「急に来たのにええんか?ここに泊まらせてもらえるなら有り難いけど。」

 

 

「はい,決まり!んふふっ三津さんから見たこの人らの話聞きたかったそ。男共は絶対何も喋ってくれんけぇ。」

 

 

にんまりと笑う文に入江はずっと苦笑いのままだった。三津には何となく力関係が見えた気がした。

 

 

「それはそうと文ちゃんはフサちゃんと付き合いあるか?」

 

 

あまり追求されたくない入江は咄嗟に話をすり替えた。一応フサについても今回の旅の目的でもある。

 

 

「フサちゃん?あるよ今朝も会ったとこや。」

 

 

「良かった。後でフサちゃんとこついて来てくれん?多分フサちゃん私の事覚えちょらんやろうから。」

 

 

「そしたらちょっと休憩したら三津さんに町案内するついでに行きましょ。三津さんをフサちゃんに紹介するん?」

 

 

「そうそう,お前の兄が惚れた女やでって。」

 

 

「ちょっと!」

 

 

三津は思い切り入江の背中を叩いた。もっとマシな紹介の仕方があるだろうが。

 

 

「それが不満なら私の嫁……。」

 

 

最後まで言う前に入江の頬をつねり上げた。それを見た文は声を上げて笑った。

 

 

「入江さんにそんな事する子初めて見た!ますます好きになるわ三津さん。」

 

 

満面の笑みを向けられた三津はそっと手を離して恥ずかしさのあまり俯いた。

 

 

「あっ気にせんでええんよ?入江さん痛いの好きやから。知ってる?」

 

 

「文ちゃん!」

 

 

入江が余計な事は言うなと視線を送るが文は何の事?と言わんばかりに首を傾げた。

 

 

「本当にうちの人と言い高杉さんに入江さんに吉田さん四人揃うとろくでもない。

兄上は優秀生四人やって評価しちょったけどただの助平な子供やったし。」

 

 

「助平な子供っ。」

 

 

三津はぷっと吹き出し慌てて手で口を覆ったがそれを横目で入江に睨まれた。

 

 

「本当の事やないですか。四人とも私を女とも思ってないんか知らんけどずーっと目の前で下世話な話聞かされてたんよ?

やけぇ四人の好みも性癖も無駄に覚えちょるわ。」

 

 

「あー奇兵隊の屯所に来てから私の前でもずっと下世話な話ばっかでした……。危うくこの人のご本尊拝まされるとこでしたし……。全然成長してないんですね。」

 

 

「三津さんの前でもそんなんしよるそ?呆れたぁ!」

 

 

文が大袈裟に言ってのけると入江は背中を丸めて小さくなった。

 

 

「それは……三津さんがいちいち可愛い反応するけぇ……。」

 

 

「あーはいはい好きな子苛めたくなるあれね。苛めたら嫌われるだけやけぇ覚えちょき。」

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